木造住宅の4つの良さ

今回は、

木造住宅の良いところ

に焦点を当ててみたいと思います。

耐震性能などにおいては、鉄筋コンクリート造(RC造)の住宅の方がメリットが多いと書いてきましたが、それでは、木造は劣っているのか?となると、決してそういうことはありません。

木造住宅にも良い点はたくさんあります。今回は、これらをわかりやすくまとめて行こうと思います。

日本においては、1戸建ての住宅と言えば、ほとんどが木造住宅です。

木造は建てるのに・買うのに値段が安いから多い

と言うのは、確かに1番の理由かと思います。これによって、戸数は木造が飛躍的に多いのでしょう。しかし、中には、それが理由で木造住宅を選んだわけではないと言う方々も数多く存在します。

木造のメリット

木のあたたかみ、香り

最近は、家具なども、木目を生かした、いかにも 「木」というものが流行っています。これは、まさに現在の人々が木の肌による「癒し」を求めているからなのではないでしょうか。

無機質な鉄やコンクリートよりも、息づかいを感じる木に囲まれている方が気持ちが良い、と言うことです。そう言ったこともあってか、最近では内装でも、壁の仕上げや天井仕上げに板張りを選択する建主様も多いです。

この木のあたたかみや香りと言った部分は、決して鉄筋コンクリートにはマネは出来ませんよね。

基本的な断熱性能が高い

木と言うものは、それ自身が熱の伝導のしにくい物質です。つまり、

夏は涼しく、冬は寒くなりにくい

という基本的な性能が、構造体の木の部分でも備わっているということになります。ですので、鉄筋コンクリート造(RC造)などの建物と比べて「結露」も起こりにくいとは言えます。(サッシなど金属部分は除きます)

とは言え、断熱材が無くてよい、と言うことにはなりませんので、お間違えの無いように。。。

湿度の調整機能が備わっている

木はよく、おひつの材料(ヒノキ等)としても使われたり、着物を保管するタンス(キリ等)として使われていると思います。

これは、木に備わっている「調湿機能」のおかげなんですね。この「調湿機能」のおかげで、おひつの中のご飯は時間がたっても水分がちょうど良く、おいしいまま、タンスに保管されている着物もカビが生えにくいということなんですね。

つまり、木造住宅は建物全体の木が、建物内部の調湿を、ある程度やってくれていることになります。なので、鉄筋コンクリート造(RC造)の建物より木造の建物の方が、保管している洋服などがカビにくいと言うこともあるようです。

衝撃吸収性能が高い

そして、最後に床についてです。

鉄筋コンクリート造(RC造)ですと、例えば、床がフローリングの場合、その下地はコンクリート(ユニットフロアを組まない場合)となりますので、衝撃吸収についてはフローリング自体に備わっている性能のみ、でしか頼れません。ですので、往々にして、歩行時や跳ねたときなど、足にかかる負担は思ったよりも大きいんですね。

しかし、それに対して木造の床は、フローリング敷きの下地の床板自身が木で出来ていますので、足にかかる負担を柔らかく軽減してくれています。つまり足腰に優しいと言うわけです。

まとめ

これら4つ以外にも「木」の持つ特性によるメリットは、新築時の工事費以外にも

  • 木造だと後々の改造も加工が容易
  • 木造だと建て替え時の解体費も安い

など、新築後の費用に関わることも多いです。

「木造の良さ」と言うのは、こう並べて見てみますと「より生活に密着したもの」が多いですよね。
そう考えれば、これら「木造の良さ」を生かす、と言う事に主眼点を置いて設計をし、家を建てられれば、より一層気持ちの良い生活が送れるのではないかなと思います。

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