住宅に屋上を作るメリットとは
分譲マンションを買うのではなく「1戸建ての家を建てることの醍醐味」と言えば、
- ガレージをつくる!
- 庭をつくる!
- 吹抜けをつくる!
など、色々とあると思うのですが、今回は、
屋上をつくる
ということに焦点を当てて考えていきたいと思います。
屋上の利点
屋上の利点は何でしょうか?
と言われてみますと、思いつくものはそんなに多くは無いかもしれません。実際に、屋上を作っても、物干し程度でしか使わない方も多いとも聞きます。
しかし、実際はかなり良いところはあります。
日当たりの良い庭があるのと同じ
屋上というものは、まさに高いところにある外部空間ですので、周囲が高層ビルでもない限りは、大抵は日当たりがよいことは間違いありません。ですので、昨今多い「狭小地」で、日当たりの悪い庭があるのであれば、価値としては大きい場合もあります。
例えば先ほど申し上げました「物干し」です。
屋上であれば、大抵は風もありますし、燦燦と日差しを浴びますので、洗濯物も地上の庭やバルコニーと比べましても、短い時間でしっかりと乾きます。
生乾きも少なくなると思われますし、しっかりと紫外線も浴びますので殺菌効果も期待できます。
また、夏になれば、サマーベッドでも置いて、日焼けしている方も多くおられますよね。
人目の気にならない庭があるのと同じ
これも高いところにあるということによる利点ですね。まれに、周囲に高いビルがある住宅地も
ありますが、そういったケースは都市計画上、住居系地域と商業系地域の境目界隈などくらいのもので、そんなに多いケースでもないと思われます。
ですので、一般に住居系地域で「屋上」と言いますと、目線が気になるような高さのある建物が近所にあることは少ないんですね。これは、日本の場合は「屋上の無い木造住宅が多いから」とも言えます。
そう言うこともあって、屋上で、周囲の目も気にせずに、においや音をある程度発生させてしまうバーベキューなどをしたとしても、そこまでお隣さんに迷惑をかけることが無いのです。
これは、生活スタイルによっては、かなりのメリットになるのではないでしょうか。
外部なので延床面積に入らない
これは、法的に建てられる延床面積に限りがあって、その影響をかなり受けやすい狭小地
などで家を建てる場合には、結構大きいメリットかもしれません。
外部空間とは言え、何らかの使用目的には応えてくれる空間です。狭小地であれば、庭などはなかなか確保できないと考えられますから、屋上があるとかなり重宝すると思われます。
しっかりと緊結さえしておけば「物置」も特に問題なく置くことが出来ます。
植栽を植えればグングン育ってくれる
ガーデニングや家庭菜園が趣味の方にとってはかなりのメリットかと思われます。たとえば、都内ですと、なかなか日当たりの良い場所は確保できませんが、屋上であれば日当たりも通風も期待できますから、植栽や野菜などにも良い環境です。
屋上に直接土を盛って「屋上庭園」とするのが一番醍醐味はありますが、メンテナンスの心配や、何よりも初期投資がかかることを考えると、大きな鉢植えを屋上に並べるのが最も現実的で、そして気軽にきちんと楽しめるかとも思います。
まとめ
このように、屋上には様々な良い点があります。
もちろん、木造の家に屋上を作るということは、どうしても雨漏り等の心配がありますので、たとえ今後、防水システムの技術向上が進んだとしても、あまりオススメはできません。実際、最近でも問題になったケースはあり、建築ニュースの紙面を賑わわしたこともあります。
ですが、もし鉄筋コンクリート造(RC造)の家を建てるのであれば、逆に絶対にオススメと思います。屋上に上がる階段を設けたり、屋上を通常歩行可能な設計として若干のコストアップがあったとしても、それによって享受できるメリットは計り知れないと思いますので、是非ご検討いただくことをオススメします!
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