わたし達の考える建築設計事務所
建築設計事務所とは
最近は、メディア、インターネット等の情報技術が発展し、いつでもどこでも、様々な情報を、簡単に、
手にすることができるようになりました。
本当に便利にな社会になったなあ
と思います。しかし一方では、情報が氾濫しすぎているのも事実です。
- どの情報が正しいの?
- これはいつの情報なの?
- やらせじゃないの?
など、その道に関して専門家でない一般の方々にとって 惑わせ になってるケースも少なくはありません。その結果「情報の断捨離が必要」とまで言われる時代となってきています。
建築設計事務所の本当の仕事
わたし達「建築設計事務所」というものも同様に、以前とは違って、ごくごく身近なものに感じられる時代になりました。テレビなどのメディアでは、芸能人の方だけではなく、一般の方の自宅を取材している番組もあるようです。
そのお陰もあってでしょうか、建築設計事務所の設計した建物は世間一般的に、
- スタイリッシュ
- 洗練されていてオシャレだ
- 細かいところまで良く考えて計画されている
などのように、イメージされるようになってきました。しかし、その反面、
- 設計事務所ってハウスメーカーと違って高そう。。。
- お金さえかければなんでも建てられるのでは?
というように思われている方も、少なくはないのではないでしょうか。
確かにテレビ等で紹介される建物の中には、総工費が「億」以上の建物もあるでしょう。しかし、わたし達が設計させていただく個人住宅のうち、そのような高級な建物というものは、ほんの一部でしかありません。
つまり、わたし達、建築設計事務所の仕事とは、やみくもにお金をかけて、その土地でシンボライズされるような建物を建てる、というような仕事だけではないのです。
例えば、自動車メーカーの販売する車には、100万円の車も1000万円の車もありますが、それぞれ、その価格相応に様々な趣向を凝らして快適な車となっております。
まさに、これと同じです。
予算に応じて、その予算相応の優れた建築物を設計するということが、わたし達、設計事務所の最も大事な仕事の1つなのです。
設計と予算の考え方
予算に余裕があるならば、その部分を利用して、
- より面白く
- より快適に
- よりスタイリッシュに
- よりハイクラスな雰囲気に
などなど、グレードアップした空間を創造する事に注力できます。
逆に、予算が足りない状況ならば、
- デザインの工夫でコストを下げる方法を模索
- メリハリのつけた予算配分によって、使い勝手のグレードは変えずにコストを下げる工夫
などをしていくことを考えます。
予算が足りない場合に
「住宅設備や使用建材のランクを落としましょう」
というのは確かに選択肢のひとつではあるのですが、この選択肢の提案しか無いようでは、決して素晴らしい建物は生まれないと、わたし達は思っています。
設計事務所の本質
建築設計事務所というものは、
- 予算の範囲
- 法規的制限
- 構造的制限
等の中で「より優れた内容の建物を設計して、皆様の快適な生活の基盤作りをご提案する」と言うことを目指すべきですし、そうあるべきだと思っています。
では、その、
「より優れた内容」とは何なんでしょう?
そもそもわたし達は、コンサルタントでもあります。なので、皆様の全ての「希望」を少しでも多く具現化して、
夢をかたちにする
ということが一番大事な仕事でもあるのです。そして、これがおそらく「より優れた内容」なのだと、わたし達は考えています。
ところが「世の中の建築家は、はじめから自分の理想論や考え方を【優れた内容】だとして、建主に押し付けて来る」と感じている一般の方も少なくありません。
確かにわたし達、建築の専門家は、日々「建築」を学問として学んでいる部分もあるため、建築に対する自身の美学やロジックがあるのは当然のことですし、わたし達ももちろんございます。
しかし、その建築家としての「個人的な価値観」をはじめから他者に押し付けてしまうことは、専門家だからこそ「特に気を付けなければいけない」と常々思っています。わたし達はもちろん、建築に関しての有識者です。だからこそ、大切なことの優先順位とは、
- まず、夢をお聞きしてご相談に乗る
- 求められた夢を実現することに尽力する
- 意見を求められたときには建築家としての率直な意見を申し上げる
- 最後にわたし達が良いと思うものを参考までにご提案する
と言う順になるのが自然であると思っています。もちろん、建主様の要望の中に、様々な観点から「やめた方が良い内容」があった場合は、早々にその理由と共にご指摘はさせていただきます。
一方、建主様たちの中には
- 「どうしてもどんなデザインが良いのかわからない」
- 「出来上がった建物を見たら判断は出来るのだけど・・・」
という方もおられます。その場合は、上記の1番や2番を吹っ飛ばして、3番からとなります。つまりその場合に、はじめて「わたし達が良いと考えるもの」を最初からご提案することになる、というのが自然だと思うのです。
家づくりの最終ゴール
最終的に到達する創造空間は、常に違います。同じものはひとつとしてありません。建主様みなさまの、夢やご希望はひとつとして同じものはございませんし、物理的には土地や環境も、原則同じものは無いからです。
ですので、ぶつかる壁や難解な問題も、毎回それぞれ違ってきます。
しかしわたし達にとって、そんな難しい状況の中で、培ってきました多くの経験と知識に基づく色々なアイデアをもって打開していくことは、とてもやりがいのある事です。また、そうして素晴らしい建物は生まれます。
そして、建主様にもご協力いただければ、建主様にとっては「かけがえのない愛着」も生まれることと思います。
大きな夢をお持ちの建主様とお会いできることを楽しみにしています!